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女子学生が気づかせてくれた経営理念

2017103日(火)に小坂園内で行われた「企業の経営理念はどう生まれ、どう実践されているか」を題材に、創価女子短期大学・川島ゼミナールのみなさんとディスカッションした内容をまとめたものです。
 
完成した経営理念


前向きな心で明日につながる振る舞い


 

1 経営理念が生まれるまでの経緯

「子供のころの思い出そのもの」が経緯だと思います。昭和38年、大森町駅前「城南市場」に店を構えました。そこは体格のいい父が縮こまり、お客さん2人で満員御礼。ところ狭しにお茶や海苔が飾られていました。さらに魚屋さん・八百屋さん・肉屋さん・くすり屋さん・おでん屋さん・洋菓子屋さん・酒屋さんが一体となり活気に溢れていました。今で言うショッピングモールではなく、人のつながりそのものでした。店の前を通ると、それぞれの店主さんが声をかけ元気をくれます。物が少なかった時代は、物々交換じゃないけど、みんなで助け合う意識を持って生活していた。昔の商人は、困っているなら、うちの品を使ってねって。そういった感覚がわたしには根づいています。
 

2-1 企業活動の中でお客さまとの距離の大切さをどのように実践しているか

お客さまとの距離は、奉仕までいかない、友達を敬う感じです。最近は海外の方々との文化の違いを意識する場面もございます。人の境遇関係なしに、感謝の気持ちを忘れず、素直に接したいと願っています。
 

2-2 経営理念をどのように実践しているか

便利な世の中で地域密着店の役割は何なのでしょう。今回心温まったのは、みなさん街の小売店と接する機会が少なかったらしく、笑顔で楽しんでおられたこと(地方はショッピングモールが主流だそうです)そんな場を残していく使命と申しますか、商売の意味を教わった気がします。
 
(どのように実践しているか)
1日の隙間を埋められる空気になる。
 

3 今後の日本を担っていく若者に対して何かお考えやアドバイスなどありましたらお聞かせください。

日常で何かと接して、面白かったり、刺激を受けたり、発見があったなら、遠慮なしにみんなに伝えてほしいです。自分の言葉を基礎に、世間や人の気持ちに寄り添ってほしい。文化祭の展示をきっかけに、ぜひ発信する側になってください。主体的に関わっていたほうがぜったい楽しいですから。
 

さいごに‥

今回のインタビュー依頼がなければ、ここまで経営理念と向き合うことはなかったです。実践する心づもりが持てたのも、再考するきっかけをくれた、創価女子短期大学のみなさんのおかげです。心より感謝申し上げます!

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