
ナビゲーションデザインについて
ユーザアビリティの向上
みなさんはスマホ閲覧の際、操作が分かりにくく、あきらめてしまったことはありますか。使い勝手の良さはサイトの評価基準のひとつで、そのためのナビゲーションデザインです。そこで弊社がどのように操作性向上を目指しているか、ナビゲーションツールを例にご説明します。
そもそも、なぜ閲覧をあきらめてしまったのか?
主な要因として考えられるのは、
1、全体像が把握しにくい⇒発信側の情報意図が伝わっていない
2、ネーミングがイメージしにくい⇒タップに躊躇
3、位置関係が分かりずらい⇒迷路状態
シンプルに迷うことなく、情報を行き来できるナビゲートがベスト。なんて言葉で書くのは簡単だけど、整理しながら進めないと堂々巡りなんす
工夫
ユーザーを迷わせない、独自のチェック項目を設けます。
(ナビゲーション)
小難しくないネーミング
toC toBにもよりますが、業界用語はなるべく使わない。
タップできることが一目で分かる
文字の大きさ、リンク色でメリハリをつける
タップした後の状態がイメージ通り
ネーミングとリンク先タイトルを一致させる
コンテンツをひとまとまりにする
関係のない情報を入れない、近づけない
リスト型・ヘッダー・フッターメニューの設置
位置を分かりやすくする
アイコン・キャッチマークを添える
ユーザーがサイトのどこにいるか明確にする
パンくず・ナビゲーションバーの設置
サイトボリュームの調整
アコーディオン
+
(認知機能)
ボタン(目的)、キャッチマーク、アイコン、罫線
+
(視覚要素)
カラー、タイポグラフィー、形態、地紋、イラスト・写真・画面分割
ナビゲーション・目的・視覚要素が組み合わさってはじめて、フォーマットが確定します。
まずは3クリック、1分滞在を目指して
もしスマホ操作で流れが悪いとお感じなら、顧客や身近な人に感想を聞いてみてはいかがでしょうか。
アプリやサイトは使い込まないと、良し悪しは分からないです。デザイナーの意見も大切ですが、よく使うサイトを参考に、デザイナーに提案するのも一考です。根底にあるUIデザインは、ユーザについて探究することが重要で日進月歩です。弊社の場合、高度な技術は提供できないので、シンプルに迷うことのない
Mobile User Interface を目指します。
最後にナビゲーションツールの一部をご紹介します。
1、グローバルナビゲーション

サイトの一番上にあるメニューのこと。主な種別は、情報、機能、対象者、状況別等。ユーザーはこの塊を起点に目的を達成します。
2、ローカルナビゲーション
グローバルナビゲーションの下、またはサイドに設置。ローカルナビゲーション内(下層)の移動が可能になります。
※最初3行で試したところ、違和感を感じる、スクロールしにくい。縦のコンポジションで考えると、1行に抑えるのがベスト。
3、補足ナビゲーション
別視点から関連するページへのリンク群。
4、リスト型メニュー
スマホサイトでよく見かけます。右上や左上のボタンから展開するメニュー。コンテンツをひとまとめにします。
5、カルーセル(スライダー)

サイトにアクセスすると、ファーストビューが目に留まります。複数画像が切り替わり、情報が網羅できます。用途は複数画像でイメージしてもらうことで、カテゴリ全体を把握してもらうなど。画像が多いと覚えるのが難しくなるので3画像を目安とします。
※ゲシュタルトの原理で共通運命と呼ばれる法則だと、同じ方向に動いていたり、同じ周期で点滅したり、同じ動きをしているものは、同じグループとして認識されやすいという法則です。
6、フッターメニュー

サイトの最下部領域。利用頻度は少ないので、大切なコンテンツ群を再度アピールしてもよろしいかと。
7、パンくずリスト

下層ページで使用。利用者が辿った足跡が表記されます。これはユーザーが今サイトのどの位置にいるかを把握できるもの。ページ数が多いサイトで重宝します。
8、アコーディオン

折りたためるUI機能。表示・非表示の切り替えが自由で、見たい人だけが見ることができます。選択することで隠していた情報を表示。詳細を見る前に全体像がつかめ、モバイル画面で多くを表示しなければならない時に重宝します。
※疑問⇒答えで構成した場合、答えが長すぎると、展開したアコーディオン自体が長くなってしまう。折りたためることが分かるキャッチマークを添えるのがベスト。
9、ドロップダウンメニュー
ボックスをクリックすると各項目が表示され、選択できるメニュー。モバイル画面のスペース節約に重宝。
※タップしないと認知されないので、情報が網羅されない点は留意が必要です。グローバルメニューには使用しない。
1、グローバルナビゲーション
2、ローカルナビゲーション
実際制作する際は、サイトとコンテンツの関係性を考えチョイス。必ず使うわけではなく、補助ツールとお考えください。それではまた!
VISUAL
ビジュアル
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