思考方法

コストをかけないサイト設計例

Last updated 2024-10-05

零細企業さんのサイト制作は、予算をかけられないことが多いので目的を単純化させ、小さな成果を得る設計が求められます。制作過程を思い出しながら、ポイントを明記します。

1、想定ユーザーを3パターンに絞る

なぜ想定ユーザーを絞るのでしょう。ようは八方美人的なアピールですと、印象に残らず、何も伝わらないままサイトを去られる可能性があるからです(※1)
 
─アピールしたい人は決まっていますか?
具体的に、「どの地域」「どんな所属」「どんな立場」「どんな属性」の人に向けて作るのが効果的か決めます。想定ユーザーを3パターン程度に絞りこみ、その人たちと、トップページやコンテンツをマッチングさせます。
 
※1 いわゆる直帰率。ユーザーが訪問し、そのままサイトから去ってしまう割合。その率を下げます。
 
 

2、特化した情報で興味をつなげる

たとえば、天然木で空間をデザインしているログカスタムさんは、丸太に特化したリフォーム会社です。アピールしたい人を「空間デザイナーさん」「ホテル・マンション管理されている法人」「ロビーがある施設のオーナーさん」の3つに絞り、その方々に向けた情報でサイト設計しました。見出し、素材、コンテンツは3ユーザーに特化させ、興味をつなげる努力をしています。※2
 
※2 ユーザーがサイトから退出する割合が「離脱率」。なるべくサイトに滞在してもらい、問い合わせまで留めておく工夫が必要です。
 
 

3、ニーズを埋める提案で、問い合わせページクリックの確率を上げる

とくに提案はニーズにマッチングさせるほど、ユーザーに響きます。御社が求められているニーズを見極め、それを埋める提案をしてください。また、偏った提案でもいいと思います。たとえば、「ロビーに特化したリフォーム提案」。ロビーがある施設は少ないですが、逆に供給過小をチャンスととらえ、リフォーム業界のレア企業になるのが狙いです。
 
 

4、問い合わせフォーム(ゴール)を単純化させ、使い勝手を上げる

「お問い合わせください」と丁寧に言われても、どう問い合わせればいいのか、考えるのが面倒ですよね。問い合わせにも種類があります。弊社ですと、突然電話がかかってきて「ホームページ作ってください」とはなりません。アポイント⇒相談の2工程が伴ないます。
そこでアポイント獲得に特化したフォームになっています。日時を指定することで、安心して相談にのぞんでもらう。そこまでの時間軸を意識したフォームです。成約までのステップの一部と捉えます。
 
─よく相談内容を細かく明記させるフォームを見かけます。
 
運営側としては、予備情報として把握しておきたい理由はあるのでしょうが、閲覧側は相談内容云々よりも、単純に相談機会を設けてもらいたいだけなのです。相談内容は、返信メールで伺うなどしてください。
 
このように零細企業の問い合わせフォームでは、多くを求められません。成約までのステップの一部と捉え、ネットとリアルを融合させた成約獲得をシュミレーションしてください。手軽なネット社会をヒントに、サイト活用をアイデアいただければ幸いです。

 
 
 
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