素直にありがとう言った方がいいですよ。

これは謙虚になれと説いた、木下社長の助言です。真夏の昼下がり、知り合いの社長さんから山梨でバイク修理屋をはじめる人がいるので相談にのってほしいと電話がありました。バイクで上京している最中で、翌日にお目にかかれることに。近所のすかいらーくで独立した経緯をお聞きし、その流れで「小坂さんは、ホームページ作れたりすごいですよね」って言ってくれたんです。わたしは謙遜の意味で「そんなことないっすよ、スキルある人たくさんいますし‥」普通ならそれで終わるんでしょうが、木下さんは違いました。真剣な眼差しで「素直にありがとうって、言った方がいいですよ。本当に思ってるんだし、損ですよ。」背筋が凍る思いでした。じつは対話で発掘されるリアリティが制作の醍醐味なんです。暗黙値たる知恵が引き出せたとき、制作に携わってよかったと認識できます。また木下さんは技術屋さんで口はうまくないですが、すごくおちゃめな方でした。そのセンスはバイク整備日誌で発揮されています。
 
話はそれましたが、この出会いから何事も否定しないフラットさを意識するようにしました。それは交渉の場でも活かされます。相性の良い人・悪い人いますが、まずは受け入れ、答えを導き出す。木下さん、気づきをありがとうございました。東京と山梨ですが、情報交換していきましょう。