おしどり夫婦の居酒屋さん

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日本料理のすばらしさを酒呑みと共に

制作も佳境に入りもう一息。2月に奥さまが撮影した、温かみある料理をアップしています。そこには和料理へのつつましい気持ちが感じ取れます。丁寧な盛り付けはお客さまへの礼儀、和とすぐにわかる食材のチョイス、難しい言葉を使わないシンプルなメニューもそうでしょう。
またご主人は、さすが板歴25年のたたずまい。黙々と下ごしらえする姿は忍耐強さを感じ、料理に表われている。それは馴染みのお客さまにも伝わっていて、固い絆を生んでいると想像しました。これこそコミュニケーションなんだと、その本質を教えていただきました。日本料理にこだわった一貫した調理法、すべてにおいて一直線なのが印象的でした。

─「食べるドラマ」が最終形

今後取り組みたいのは品書きの改善だそう。食欲がそそられるサブキャッチの追加です。こればっかりは、試行錯誤で料理を完成させた本人じゃないと伝わらない。仕込みの合間に30分、料理とにらめっこし、どんな特徴があって、どういう過程でメニューになったのか、思いを巡らす。それはどこでとれた食材で、どんな調理法で、味付けにはどんな工夫があるのか。魅力的に伝わる言葉を見つけてほしいです。わたしもこれを機に食べる毎に感じる癖をつけるようにします。
 

噛んだ瞬間に食材から流れこむ味
その触感
見た目を魅力的な言葉でおきかえる
匂いから伝わる印象
誰でも知っている食材や味の感じ方と比較してみる
それはどう美味しかったのか、何がひっかかったのか、

 
ひとり実況中継で感受性は高まります。まさに食べるドラマ。そうなると作ってくれた人への「ありがとう」が自然とセリフになります。制作側は感受性豊かでないと伝わらない。房さんご夫婦、食べる楽しみをありがとうございました。

 
 
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