2、ヒアリング・指示書作成

事前ディスカッションで、サイトの役割が何となく見えました。次に具体的にどういうサイトにするか?デザイナーへ指示書を作成します。評価基準につながる、「ゴール」「素材(情報)」「希望」についてヒアリングさせてください。それらを整理し、どう設計・デザインしていくか、私どもで計画を立てます。
 
 ポイント 

どういうサイトにするか、目的をカタチにする。

評価基準


A─ゴール

フェーズに合わせた顧客の目的、達成に必要なコンテンツとは。

B─素材

コンテンツに沿った素材をだれが、いつまでに、どういう方法で集めるか。

C─希望

デザイン・機能の希望をどこまで取り入れるか。予算をどうするか。

評価基準に基づきヒアリング 

A─ゴールについて

どこの誰に、何を伝え、どうリアクションしてもらいたいか。理由からサイトの目的を設定します。
 

何を目的とするサイトなのか

1、コーポレート
2、PR(問題解決型)
3、PR型コーポレート
4、採用
5、店舗紹介
6、イベント紹介
7、複合サイト

 
たとえば、PRと会社紹介を兼ねる場合、コーポレート型のPRサイトが考えられます。情報量によりますが、どちらを優先させるかで印象は変わります。

 
 

どこの誰に見てもらいたいのか(顧客層)

BtoC(企業 対 個人)
BtoB(企業 対 企業)
CtoB(個人 対 企業)
CtoC(個人 対 個人)

 
もう少し具体的に、「どの地域」「所属」「立場」「属性」に向けて作るかで成果は変わります。また「子供・学生・お年寄り・外国人・CtoC」など切り口を変えれば、さらなるニーズが見えてくるかもしれません(^^)
 
(市場調査)

リアル:お客様との会話でニーズを知れます。
ネット:Xやインスタグラムのハッシュタグで生の声を参考にします。

目的に沿ったコンテンツを用意

A、企業紹介(company
会社概要・経営者メッセージ・経営理念・採用情報・沿革・歴史・アクセス・設備紹介
B、事業紹介(business)
製品サービス一覧・開発者紹介・実績・価格表・品質管理・生産管理・お客さまの声・ソリューション
選ばれる理由・コンセプト
C、サステナビリティ/取り組み(csr)
環境・健康推進・人材の育成強化・社会貢献活動・個人情報保護法・サイトポリシー
D、カスタマーサポート
注文ガイド・Q&A・お問い合わせ・資料請求・お見積り・はじめてのご利用・受注納品までの流れ・サイトマップ・ダウンロード・お約束
E、オリジナルコンテンツ
○コラム:技術・働き方・道具・お客さまとのやりとり
○評論:専門家としての意見や分析
○ハウツー:レシピ・用語集・豆知識
○レポート:体験・開発秘話
F、ニュースリリース
セミナー紹介・季節・企画・イベント告知・業務報告

 
付加価値あるコンテンツとは、ユーザーにとっての有効性です。価値ある情報を通じて、ユーザーとの関係性を維持することを目的としています。
 
「信頼感」
200年の歴史があったとして、「文字のつづり」だけでなく、200年続いている証拠をコンテンツで説明。
 
「親近感」
社内の雰囲気をSNSや動画で発信
 
「コミュケーション」
顧客に役立つオリジナルのコンテンツを発信し続ける
ユーザーと交流する場を提供
 
(SEO対策も考慮)
コンテンツはSEO(検索エンジン最適化)を考慮しながら文章やキーワードタグを配置します。検索意図(キーワード)と中身のマッチ度も重要です。

どんな提案で導くか

提案+具体的なアクションの提示

 
提案でおすすめなのが、「ニーズを埋める問いかけ」「強みを生かした問いかけ」。最近はAIに提案事例を調べてもらいます。はじめはハードルを下げ、小さな問題解決でコミュニケートします。
 

B─素材について

文章・写真・ロゴ等は御社でご用意いただきます。
 

・アイキャッチにつながる大き目の画像(2000×500ピクセル)
・各ページに掲載する写真
・各ページに掲載する文章
・名刺・ちらし・パンフレット・雑誌などの情報

 
ある程度、素材が揃ってから制作に入ります。品質にこだわるなら、資料作成後の発注をおすすめします。
 
LinkIcon 無料素材を使う際の注意点

C─希望について

希望をベストなカタチにするのがデザイナーの仕事。実現可能かは別として(予算・スキル問題)、まとめておいてください。優先事項があればお聞かせください。

実務

予算 納期 サーバー管理 SLL化 ライティング フォト撮影 動画撮影 メール設定

 
設計

ページ構成 アイデア 機能性 操作性 SEO SNS設置 システム連動

 
視覚デザイン

装飾 カラー タイポグラフィ 知覚心理

以上ですり合わせは終了です。あとはヒアリング内容を整理し、簡単な指示書を作成します。

 
 

あとは指示書に沿って作るだけ

評価基準を再考した結果、さらなる課題が浮き彫りになります。サイト制作は共同作業です。お互いの課題をクリアしてはじめて、成果に近づけます(押し付けではないです)。3人寄れば文殊の知恵で、生産性ある制作にしていきましょう。
kosakaseisaku

 
© 2010 kosakatakeshi shoten inc